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急速に激化したウクライナ東部ドンバスの状況に関するロシア外務省の声明(2017年1月31日)

最近、ドンバスの状況が著しく激化している。ウクライナ政府軍は、ドネツク郊外を含む自衛軍の陣地を奪うための攻撃を続けている。住宅地域の砲撃を目的とした大砲、多連装ロケット砲システムを含む重火器を活発に使用している。2015年2月12日の「ミンスク合意の実施のための措置のパッケージ」に基づき、これらの兵器はとうの昔に前線から撤収が完了されているべきである。民間人の犠牲者や負傷者も出ている。ウクライナ政府軍の砲撃の結果、浄水場やコークス化学工場が停電した。鉱山で働いている炭鉱夫の生命が危機に晒されている。

ウクライナ南東部はウクライナ政府による経済封鎖ですでに苦境にあったが、現在あらためて人道的、環境的な大惨事の危機に瀕している。

これらすべてはウクライナのミンスク合意違反が直接的にもたらした結果であり、ウクライナ政府には誰一人としてこの問題に対処しようとする者がいない。ウクライナ当局者達は持続可能な平和を目指すかわりに、武力の行使によって積極的に紛争を抑えようとしている。こうした向こう見ずな行動がこれまでにどのような結果を招いてきたか、皆が思い出すべきである。

奇妙なことに、ドンバス状況の悪化がウクライナ首脳が外遊に出かけるタイミングが重なる「パターン」があり、これは明らかにウクライナ政府がこの危機を国際的な議題として維持させるための企てなのである。

我々は、ウクライナ当局者達に対し、ドンバスでの武力挑発を直ちに止め、既存の停戦合意に従い、「ミンスク合意の実施のための措置のパッケージ」にある、既存の政治的問題を含む全ての規定を遵守し始めるよう要求する。

そして、ウクライナがドンバスでの報復行為を止め、ミンスク合意を台無しにする行為を止めるよう、ウクライナのパートナーたちがウクライナ政府に対して影響力を行使することを期待する。

ロシアは、この状況を速やかに沈静化するため、欧州安全保障協力機構(OSCE)特別監視団がウクライナに対して迅速に対処するよう期待する。