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バルダイ会議でのV.プーチン、ロシア大統領の演説 (2016年10月27日、ソチ)

V.プーチン:

尊敬するタルヤ(タルヤ・ハロネン、フィンランドの元大統領)、ハインツ(ハインツ・フィッシャー、オーストリア元大統領)、タボ(タボ・ムベキ、南アフリカ元大統領)!尊敬する皆さま!

またお会いできたことを私も嬉しく思います。まず最初に「バルダイ」国際討論クラブにロシア国内外からご参加の皆さまに、会議への実りある参加に対して感謝するとともに、ゲストの皆さまには公開討論の参加に同意くださったことに感謝いたします。

モデレーターから、私が幸せに引退できるようにというお話がありました。私自身もそう願っています。そのときが来れば引退する、それは極めて正しいことだと思います。しかし、私はまだ引退しておらず、現役の大国の首脳です。ですから、私は控え目でなくてはならないと思っていますし、過度に攻撃的な表現はすべきではないと思っています。そもそも、そのようなものは私のスタイルではないと考えています。

しかし、この会議ではお互いに胸襟を開き、オープンな討議を行わなければならないと考えています。そうでなければ、この会議は意味をなしませんし、無味乾燥で極めてつまらないものになってしまいます。

まさにこのようなスタイルの交流が、現在、強く求められているのだと思います。というのも、世界で起こっている大規模な変革を背景に、今回のバルダイ会議のテーマ「未来は今日始まる:明日の世界の形」は極めてアクチュアルに響くからです。

昨年のバルダイ会議では国際秩序の混乱ぶりについてお話しました。あれから数ヶ月の時が経ちますが、残念ながら、良い変化はほとんどありません。正直に言うと、良い変化はなにひとつありません。

経済力と政治的影響力の再分配に起因する矛盾は拡大するばかりで、相互不信という足かせが、国際社会の前に立ちはだかる現実的挑戦や現実的脅威に効果的に対応するための私たちの可能性を狭めています。実質的には、グローバル化というプロジェクト自体が危機に陥っており、欧州ではすでに多文化主義の失敗が取り沙汰されていることを私たちはよく知っていますし、耳にしています。

このような状況になったのは、四半世紀前に数カ国のエリートが拙速で間違った、ある意味で自惚れた選択をしたことに大きく起因していると考えています。80年代から90年代へ移り変わろうとしていたあの頃は、グローバル化のプロセスを単に加速させるだけでなく、調和のとれた、持続可能な、質的に異なるものに変えるチャンスがありました。

しかし、自らを「冷戦」の勝者だと考え、いや、ただ考えただけでなく、公言して憚らなかった国々は、国際政治経済秩序を自分たちの都合の良いように、自分たちの利益に合うように「仕立て直し」始めることにしたのです。

完全に有頂天になったこれらの国々は、事実上、国際社会の他のメンバーとの対等で実質的な対話を拒否し、普遍的な体制を構築・改善するのではなく、自分たちの体制や規範やルールを全世界に拡げようと試み、万人のためではなく、「大好きな自分のための」、選ばれし者のためのグローバル化と安全保障の道を進み始めました。これに同意しない人は少なくありませんでした。

正直に言いましょう。私たちはよく知っていますし、よく分かっています。多くの人が同意していませんでしたが、中には既にこれに抗えなかった人もあれば、まだ心の準備ができていなかった人もありました。しかし、結果として、国際関係の体制は狂いを見せ、世界経済は構造的危機から抜け出せないでいます。しかも、政治においても経済においても、原則とルールが常に変化し、つい最近まで真実だったこと、ドグマとされていたことが覆ってしまうことが少なくありません。

今日、何らかの基準や規範が「権力者」にとって有利に思えたならば、彼らは他の全員がそれに従うことを強要します。しかし明日になって、その基準が邪魔になり始めたならば、「時代遅れだ」と言ってすぐに「ゴミ箱」送りにし、新たルールを設定するか、設定しようと試みるのです。

このようにして欧州の中心、ベオグラードへのミサイル攻撃が決定され、イラク、そしてリビアへの空爆が決定されたのです。さらに言えば、アフガニスタンでの作戦も国連安全保障理事会の然るべき決議なく開始されました。戦略バランスを自分の都合の良いように変えようとして、新たなミサイル防衛システムの展開を禁止する国際法体制も壊しました。テロリストグループを作って武器を投入しました。その結果、数百万の一般市民がテロリストグループの残酷さに怯えて逃走・移住・移民を余儀なくされ、地域全体がカオスに陥っています。

政治的圧力のために貿易の自由を犠牲にして制裁を利用し、自国の多国籍企業が主たる受益者となるよう、厳しいルールと障壁を持つ閉鎖的経済同盟をWTOを回避して作ろうとする姿を私たちは目にしています。また、どうしてこのようなことが起こっているのかも分かっています:たまった問題がWTOの枠内で解決できない、ならば、そんなルールはすべて、機関そのものも脇に退けて、新たな機関を作ろうという考えです。これは私が先ほど言ったのと全く同じことです。

また、いくつかのパートナーには現実の国際問題を解決しようという意志が見られません。例えばNATOのように「冷戦」時代に設立され、すでに時代遅れとなった機関では、新たな環境への適合の必要性が幾度となく叫ばれているにもかかわらず、実際には、新たな環境への適合は一切起こっていません。また、OSCEのように欧州全体の、ひいては欧米の安全保障をつかさどる重要な機関が、常にどこかの国の外交的利益に資するために利用されようとしています。その結果、極めて重要なツールが空転してしまっています。

また、悪名高い「ロシアの軍事的脅威」といった架空の、空想上の脅威が常に量産されています。たしかに、これはうまい話です:自国では新たな軍事予算を引き出すことができ、ひとつの超大国の利益のために同盟国を従わせることもでき、NATOを拡大させ、加盟国の軍事インフラや部隊、新兵器を我が国の国境に接近させることも可能です。

もちろん、どこかの新たな野蛮人から文明を守る擁護者のように振る舞うのは極めて心地よく、時には有利でもあるでしょう。ところがロシアはどこにも攻撃を仕掛けるつもりなどないのです。そもそも滑稽な話です:私だって皆さんの分析報告書を読んでいます。このホールにいる方々のものだけでなく、米国と欧州のアナリストが書いたものも読んでいます。

全く馬鹿げていて、考えられないことですし、非現実的です。欧州だけでも3億人いて、すべてがNATOのメンバーです。米国を足せば、総人口はおそらく6億人になるでしょう。ロシアは現在、わずか1億4600万人です。ですから、そんな話をすることすら滑稽です。いえ、これはやはり政治的な目的を達成するために利用されているのです。

架空の、空想上の脅威と言えば、米国大統領選挙にロシアが影響を及ぼしているという米国国内のヒステリーも挙げられます。これはヒステリーとしか呼びようがありません。米国には、膨大な国家債務に始まり、銃犯罪の増加や警察の横暴に至るまで、本当にたくさんの重要な、深刻な問題があるように思われます。

本来ならば、選挙戦ではこうした問題やその他の未解決の問題が議論されるべきなのでしょう。しかし、どうやらエリートたちには特に言うべきことがなく、社会を安心させる材料がないようです。ですから、ロシアのハッカー、スパイ、諜報員、影響力などといったものに注意をそらせる方がずっと簡単なのです。

ここで自分自身にも、皆さんにも質問したいと思います:ロシアが米国国民の選択に何らかの影響を及ぼすことができると真剣に考えている人など、はたしているのでしょうか?米国は「バナナ共和国」だとでも言うのでしょうか?米国は偉大な大国です。もし間違っていれば、正してください。

ここで疑問が浮かびます:もしすべてがこのまま進んでいけば、世界はどうなるのでしょう?明日の世界はどうなるのでしょう?如何にして安定と安全、持続可能な経済を保障するのかという問いへの答えはあるのでしょうか?どのようにして人々の福祉を向上させるのでしょうか?

悲しいことですが、世界にこの問題に関するコンセンサスがないことは認めざるを得ません。これまでの議論の中で、皆さんもこのような結論に達したでしょうか?ぜひ伺ってみたいと思います。しかし、将来への戦略とイデオロギーが不足していることは間違いありません。それによって不安な気運が生まれ、それが社会感情に直接影響を及ぼしています。

世界中で行われた世論調査によると、大変残念なことですが、様々な大陸・国の国民が将来は見通せない、暗いと考えています。人々は未来を待ち望むのではなく、未来に怯えています。しかも、人々は何らかの変化をもたらしたり、事の行方や政治家の選択に影響を与えたりする現実的な可能性や仕組みはないと考えています。

現代国家を見れば、確かに形式的には民主主義の必須条件がすべて整っています:選挙、言論の自由、情報公開、自分の意見を言う権利、すべてが揃っています。しかし、いわゆる先進民主主義国であっても、国民の大多数は政治プロセスに対して実質的な影響力を持っていません。政権に対する直接かつ実質的な影響力はないのです。

国民は、自分たちの利益と、エリートたちが唯一正しいと考え、選択する方針との間の溝は広がるばかりだと感じています。その結果、国民投票や選挙ではサプライズが相次ぐことになります。政権にとってのサプライズです。人々は公式メディアや立派なメディアが勧めるのはと全く違った、また主流波政党が推薦するのとは全く違ったもののために投票するのです。つい最近まで「極左」あるいは「極右」と考えられていた社会運動が、政治的主流派を押しのけて、舞台の前面に出てきています。

最初はこうした不都合な結果を、異常現象だ、偶然だ、と慌てて発表していました。同じような結果が相次ぐようになると、社会は政権の大御所の考えを分かっていない、政府機関の意図や国民を思う気持ちを評価できるまでに至っていないと言うようになりました。また、場合によっては、これは外国の、往々にしてロシアのプロパガンダの結果だと言ってヒステリーを起こすこともあります。

皆さん、ロシアにこんなプロパガンダ・マシーンがあればどんなにいいことでしょう。しかし、残念ながら、そんなものはありません。ロシアにはCNNやBBCなどのようなグローバルなメディアはありません。今のところ、そんな能力はないのです。

常識と分別と責任感のある少数派に対する非主流派とポピュリストの勝利というテーゼについて言えば、当然、問題はポピュリストやその一味にあるのではなく、一般の人々、つまり普通の国民が支配層を信用しなくなったということが問題なのです。

ちなみに、政治的課題はそうでなくとも骨抜きにされており、選挙は変化をもたらすツールであることを止め、スキャンダルや噂話を議論する場になっています。失礼ながら、誰がどうして誰をつねったとか、誰が誰と寝たといったことを議論しているのです。これはすでに常軌を逸しています。しかも、各候補者の公約を見てみると、正直なところ、すべて同じ型紙で作られたのではないかという印象を受けます。違いはわずかで、実質的には何も違いません。

エリートたちは、社会の格差拡大や中流階級の崩壊に気付かないかのように振る舞い、一方で、文化的・国民的アイデンティティを破壊するようなイデオロギーを植えつけています。場合によっては、また国によっては、主君の寵愛を得るために国益を犠牲にし、主権を放棄しています。

当然、疑問が生まれます:本当に非主流派なのはどちらなのでしょうか?事実上、選挙で選ばれないことがほとんどで、社会がコントロールすることができない、拡大を続ける超国家的オリガルヒや官僚主義の階級なのか、あるいは、極めて単純で当たり前のものを望む国民の大多数なのでしょうか?彼らが望むのは安定であり、自国の自由な発展であり、自分や子どもたちの人生の展望であり、文化的アイデンティティの維持であり、何よりも重要なのが、自分と身近な人たちの身の安全です。

人々はテロがどこか遠くにある脅威から日常茶飯事へと変貌したのを目にして明らかに怯えています。テロがすぐそばで、例えば近所の道路で、ひいては自宅の前の道路で発生しうることに怯え、手作りの爆薬からごく普通のトラックに至るまで、手元にあるあらゆるものが大量殺戮兵器になりうることに怯えています。

さらに、近年、ボストンや米国の他都市、パリ、ブリュッセル、ニース、ドイツの各都市、そして、残念ながらわが国でも発生したテロが知らしめたのは、テロリストには小集団も組織ももう必要ないということであり、イデオロギー的な動機を与え、敵に向かわせる、すなわち、私たちに向かわせさえすれば、テロリストは一人で単独で行動を起こしうるのだということでした。

テロの危険性の例は、拡大する脅威の性質や原因をきちんと評価できていないことの如実な表れです。これはシリア情勢の展開にも見てとれます。流血に歯止めをかけ、政治的解決のプロセスを開始させることができていません。長期間にわたる交渉、膨大な努力、困難な妥協を経て、やっとテロとの戦いの統一戦線が作られるかのように思われました。

しかし、実際にはそうはなりませんでした。事実上、統一戦線は作られないままです。私と米大統領が自ら交わした合意もうまく行きませんでした。ワシントンにはこの合意を履行させないためなら何でもするという勢力がいたのです。これらはすべて、何度も同じ過ちを繰り返したがる西側諸国の非合理的で説明のつかない考え方を示しています。わが国でよく言われる「同じ轍を踏む」というものです。

私たちは皆、アフガニスタンで、イラクで、リビアで、そして他の国々で何が起こっているのかを目にしています。私は疑問を感じます:テロと過激主義との戦いの成果はどこにいったのだろうか?概して、世界的規模で見たならば、地域レベルではどこか限られた地域で何らかの成果が出ているかもしれませんが、世界的にはテロとの戦いの成果はなく、脅威はただ増すばかりです。

いわゆる「アラブの春」でいくつかの国の首都が狂喜したのを私たちは覚えています。あの勇壮なマーチは今日どこに影を潜めたのでしょうか?テロと共同で戦おうというロシアの呼びかけは無視されています。そればかりか、テロリストグループを以前と同じように自国の政治目的のために利用したいという期待から、テロリストグループへの武器供与、補給、訓練が続いています。これはとても危険なゲームです。このようなゲームをするプレーヤーに改めて言います:現状では、あなたたちよりも過激派の方が狡猾で利口です。彼らを弄べば、必ず自分たちが負けることになります。

フォーラム参加者の皆さま!明白なことですが、今の国際社会にとって重要なのは人類全体が直面する真に現実的な問題に集中することです。こうした問題を解決することにより、世界を安全で安定したものにすることができ、国際関係の体制を平等で公平なものにすることができます。そして、先ほども言ったとおり、最終的には、グローバル化を、選ばれし者のためのグローバル化から万人のためのグローバル化に変えていくことができるのです。国際法と国連憲章という強固な基盤の下に力を合わせさえすれば、あらゆる挑戦や脅威に打ち勝つことができると私は確信しています。

現在も加盟国の多彩さと普遍性において他に類なき機関であり続け、対等な対話が行える比類なき舞台であり続けているのが国連です。国連の普遍的ルールは、経済的・人道的統合プロセスにできるだけ多くの国を巻き込むのに必要であり、各国の政治責任を保証し、当然のことながら、各国の主権と独自の成長モデルを維持した上で協調した行動を確保するために必要です。

主権が国際関係体制の根幹をなす概念であることは疑いようもありません。主権を尊重し、強化することが、国家レベルでも、国際レベルでも、平和と安定の礎となるのです。ロシアのように千年の歴史に拠って立つ国が世界にはたくさんあり、私たちは自国のアイデンティティ、自由、独立を大切にすることを学びました。しかし、私たちは世界を支配しようとも思っておらず、領土拡大も目指しておらず、誰かと衝突することも望んでいません。

私たちの考える本当のリーダーシップとは、架空の脅威を捏造し、それを悪用して他を自らの下に服従させようとすることではなく、現実的な問題を見極め、その解決のために各国の力を集結させる促進力となることです。ロシアは世界情勢の中の自分の役割をこのように理解しています。

世界全体の豊かな未来を考える上で必要不可欠な優先課題は極めて明白です。新しいことは何も言いません。それはまず、すべての国家にとって平等で不可分な安全保障です。軍事衝突に歯止めをかけ、すべての国の平和な発展を保障して初めて、経済発展や、社会問題、人道問題、その他の問題の解決策を話し合うことができるのです。テロや過激主義との戦いを行動で示すことが重要です。これまで何度も述べてきたとおり、世界中のすべての国家が力を合わせなければ、この悪に勝利することはできません。ロシアはこれまでも、そして現在も、関係するすべてのパートナーにこの提案を続けています。

中東諸国に強固な国家体制を回復させ、経済・社会を復興させることを国際的議題に含める必要があります。相次ぐ戦争と軍事衝突でずたずたになったこの地域を、甚大な規模の破壊から復興させるには、長期的かつ複合的な計画、一種の「マーシャルプラン」の策定が必要です。ロシアはもちろん、この共同事業に積極的に関与していくつもりです。

世界経済の前向きな成長を確保しなければ、世界を安定したものにすることはできません。創造的労働と経済成長のための条件を整備し、世界が永遠の勝者と永遠の敗者に分断された状態を解消するような経済成長率を確保することが重要です。ゲームのルールは、少なくとも新興国経済がいわゆる先進国経済に追いつくチャンスを得られるようなものであるべきです。経済成長と技術発展の果実が全員に行き渡るよう、経済成長率を平準化し、後進国・地域を引き上げていく必要があります。これにより現代の最も深刻な問題のひとつ、貧困問題に打ち勝つこともできます。

極めて明白なことですが、すべての国家が世界経済の平等なプレーヤーとなれるよう、経済協力は世界共通の普遍的原則に基づいた互恵的なものでなくてはなりません。確かに、中期的には世界経済における地域化の傾向は続くでしょうが、地域貿易協定は普遍的な規範・ルールを補完・発展させるものであるべきで、これを代替するものであってはなりません。

ロシアは、地域経済同盟が透明性と相互利益尊重の原則に基づいて協調することを支持します。この考えに基づき、私たちはユーラシア経済同盟の活動を構築し、中国が実施する「シルクロード経済ベルト」プロジェクトとの接合を含め、パートナーとの交渉を行っています。これにより、大きなユーラシアパートナーシップが構築され、それが将来的には、ユーラシアにおける広域統合の中心のひとつになり得るものと期待しています。この構想実現のため、プロセスの参加者全員が加盟する貿易経済協力協定について「5+1」の交渉がすでに開始されています。

重要課題は人材育成です。すべての人々に幅広い可能性が用意されている世界、高い専門性を備えた労働者がおり、知識へのアクセスがあり、豊富な自己実現の道が用意されている世界こそが真に自由な世界だと言えます。様々な国の人々が生存競争をすることなく、満ち足りた生活を送れる世界だけが安定した世界になり得るのです。

環境への配慮なくして、そして当然ながら、気候問題の解決なくして、然るべき未来はあり得ません。ですから、豊かな自然と多様性を維持し、人為的な環境負荷を低減することが、今後数十年にわたって、ますます重要になります。

グローバルな保健医療課題も劣らず重要です。当然、この分野には大規模な疫病や一連の地域での死亡率低減といった課題が数多くあり、その他にも多くの問題が山積しています。しかし、この分野には大きな発展の余地があります。選ばれし者だけではなく、ここでも世界中のすべての人々に真に健康で長く満ち足りた人生を送る機会を与えることは極めて崇高な目標です。端的に言えば、 人類発展の優先的方向性のすべてに投資することで、将来の世界のための基礎を今日にも築いていかなければならないのです。そしてもちろん、私たちの共通の未来の形が幅広く議論され、健全で展望のあるすべての提案が検討されることが重要です。

尊敬する皆さま!バルダイ・クラブの会員の皆さんが、こうした事業に誰よりも積極的に参加してくれることを信じて止みません。皆さんのハイレベル専門家としての高いポテンシャルを持ってロシア国内で、そして世界で進んでいくプロセスを多面的に評価することができます。長期的傾向の行方を見極め、予測し、評価することができます。新たなアイデアを後押しし、助言を与えることができます。それが、私たち全員が求めるより良い未来、より安定した未来への道を見出す手助けをしてくれることでしょう。

ご静聴ありがとうございました。