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「スクリパリ事件」に関する駐日ロシア大使館のプレスリリース

ソールズベリーでの事件から3か月半が経過した今も、ロンドン警視庁と特務機関は被疑者リストすら持ち合わせていない状態だ。本年の5月1日、英国議会防衛委員会の会合で、国防担当の英国首相補佐官であるM.セドゥイルが、その後、6月5日に、ロンドン警視庁副警視監のD.ヘイドンが「捜査は現在も幾つかの方向性で行われている」と発言し、それを認めている。

同時に、イギリスの指導部は、調査の結果が明らかになるのを一切、待つことなく、事件の数日後には、急いでロシアを告発している。

ロシアは、依然として、ロシア国民が被害者となった殺人未遂の捜査に参加できないどころか、ロシア国籍である被害者に

アクセスすらできない状態にある。これは、1963年の領事関係に関するウィーン条約および、1965年のソビエト社会主義共和国連邦とグレートブリテン及び北アイルランド連合王国間の領事条約に違反するものである。

英国当局は、依然として「団結した」一連の諸国を隠れ蓑とし、事件の原因として、ソールズベリーでの出来事が「ロシアによるものだということよりも信憑性がある説明はない」としいう、まったく客観的な批判に耐えることのできない言い分を繰り返している。まさに、この英国の言い分が、最近、カナダで開催されたG7の声明の基礎となっているのである。これほどまでに酷い批判が、なんら具体的な事実もなく、ただ「信憑性がある」という点だけで繰りひろげられていることに驚かずにはいられない。

 本年の3月16日、ロシアの捜査委員会は、英国内で一般市民に危険をもたらす可能性のある方法でのロシア国籍のY.スクリパリに対する殺人未遂に対して、ロシア連邦刑事法105条第2部「e」項30条の第3部で定義された犯罪として、刑事訴訟をおこした。本年4月、英国の関連機関に対し、ロシアの検察総長による、1959年の刑事上の相互扶助に関する欧州条約に基づいた相互な法的援助の要請が伝達されている。

しかし、英国はロシア側とのコミュニケーションを回避し、ソールズベリー事件の捜査における協力の提案と法的支援の要請に対して、未だ回答すらしていない。さらに、英国の外交官は、ロンドンでは、スクリパリ殺人未遂事件の捜査においてロシアと協力する意味はないと考えられているとはっきりと述べている。

ロシア側は、ロシア国民の命を脅かした襲撃の犯人を明らかにし、ソールズベリーでの出来事の真相を明らかにすることのできるようなありとあらゆる情報が提供されれば感謝する。

本年6月26日~28日に開催される化学兵器禁止条約締約国会議の第4回特別会合では、英国の企てによって、西側諸国が反ロシア姿勢をさらに強化するように呼びかけられている。化学兵器禁止条約のメカニズムを用いてソールズベリーで起こったことの真相を明らかにするとともに、西側諸国が化学兵器禁止機構(OPCW)の仕事を政治化することによって、同機構に本来のものではない機能を果たさせようとする試みを明確に示すというのが、ロシアの目的である。化学兵器禁止機構(OPCW)の有効性を損われ、その活動は分断されつつある。化学兵器禁止機構(OPCW)の専門家によるソールズベリーでの事件に関する報告は、多くの疑問を呼び起こすものである。

英国は、自らの同盟国を追い詰め、実質上、大規模な国際的な挑発行為の共犯者に仕立て上げている。英国当局に対し、ロシア外交官追放を含む、反ロシア的な一連の決定の根拠となった証拠と具体的なファクトの提示を求める。

英国当局による挑発行為は、単にロシアと英国の二国間関係にとって非生産的であるだけではなく、様々な重要な国際問題の解決のための多国間協力の有効性にも悪影響を及ぼすものである。