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米国の治外法権的な対イラン制裁復活に関するロシア外務省情報出版局のコメント

イランに対する国家制裁を復活させるという米国の措置に深く失望している。米国が発動した制限措置「第一段」は、5月8日にワシントンが一方的に離脱した包括的共同作業計画(JCPOA)の実施を破綻させることを目的としている。これは、ワシントンが国連安保理決議2231に違反し、国際法の規範を蹂躙し続けていることを如実に示している。

国連安保理決議を回避したあらゆる一方的制裁を非難する。ましてや、それが今回の米国の対イラン制限のように、治外法権的に用いられ、第三国の利益に触れるものである場合には、なおさらである。

JCPOAは十分に価値があり、有効であることが証明されている。IAEAは定期的に、イランが厳格に義務を全うしていることを確認している。JCPOAの想定する検証・管理措置も全面的に実施されている。このこと自体がイラン核計画の平和的性格をしっかりと示している。

国際社会は、これほどに重要な多国間外交の成果が、JCPOAとは関係のない問題でイランと政治的決着を付けたいという米国の意向のために犠牲になることを許してはならない。長年の経験が示しているとおり、圧力によってイランから譲歩を引き出すことは不可能である。

JCPOAはなお十分な強靱さを備えていると確信している。この合意の当事者らは現在の困難を十分に乗り越えることができる。私たちはJCPOAに対するコミットメントを確認する。

JCPOAの維持と完全な履行のために、必要なことはすべて行っていく。イランとの貿易経済協力を維持するための然るべき措置を私たちは国家レベルで実施している。7月6日のJCPOA共同委員会の声明で当事者国の外務大臣が決定したイランとの国際貿易金融協力の維持・拡大というという課題を実行するため、他の責任あるJCPOA当事者国とともに集団的決定の策定を継続していく。この作業は国際社会全体の利益にかなうものだと考えている。