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朝鮮半島情勢の解決におけるロシアの役割についての質問へのI.モルグロフ外務次官の回答

質問:4月27日の板門店での朝鮮民主主義共和国と大韓民国の首脳によって署名された声明の中で、朝鮮半島をめぐる問題の調整に関して、3カ国会議(南北、米国)もしくは、4カ国会議(「プラス」中国)の開催の可能性について言及されていますが、ロシアについては触れられていないと一部のオブザーバーが指摘しています。これは、ロシアが朝鮮半島問題の解決のプロセスから「抜けている」ということを意味するのではないでしょうか?

回答:私は、それは恐れるに足りないことだと確信しています。ロシアは朝鮮半島問題の解決のプロセスから「抜ける」どころか、逆に、最もアクティブな形で、自らイニシアチブを取る形で、朝鮮半島の全ての問題の解決の糸口を掴むための作業に今後も参加していくのです。

貴方の質問は、まだ多くの経験を積んでいないオブザーバーが「板門店宣言」を目の当たりにして真っ先に疑問に思うような、そんな質問です。同声明で言及されているのは、1950-1953年の朝鮮戦争の結果、すなわち停戦協定を平和条約に置き換えることについての対話の、今後あり得るフォーマットについてなのです。ソ連は、前述の停戦協定で終結した朝鮮戦争そのものにも、また停戦協定の締結に関する交渉にも参加しなかったことを思い起こしていただきたいと思います。

ちなみに、この点に関するロシアの見解は、昨年、作成された朝鮮半島問題解決のための露中「ロードマップ」に明確に記載されています。「ロードマップ」には、停戦条約の代わりに平和条約を締結していくことは、南北間の二国間関係の議題であることは明解であり、北朝鮮と韓国の間で決められるべき問題であるという考え方が示されています。このようなアプローチは、もちろんのこと、板門店声明そのものにも反映されています。ロシアは、このような合意の参加国となるつもりもなく、また根拠もありません。繰り返し強調しますが、これは朝鮮戦争の参加国同士が直接話し合うべき問題なのです。

ロシアは、過去の衝突に囚われるのではなく、エネルギッシュに忍耐強く、未来志向の作業、関連する全ての国の利益を考慮した、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定のための堅牢はメカニズムの構築に向けた協力作業に注力していきます。これまでも幾度となく繰り返してきましたが、この目的を達成するための手段として、ロシアは、地域内の課題をロシアの参加による6カ国によって包括的に協議していくこと以外にあり得ないと考えるのです。