大使館ニュース

戻る

2014年7月17日のウクライナ東部でのマレーシア航空ボーイング機墜落に関する刑事捜査の中間結果について、2018年5月24日に合同捜査グループが実施した記者会見に対するロシア連邦外務省の声明

 

    合同捜査グループが5月24日の記者会見で発表した内容は遺憾である。その内容とは、航空機に向けてミサイルを発射した地対空ミサイルシステム「ブク」がロシアからウクライナに輸送されたものであり、クルスクに駐留するロシア軍第53防空部隊に属していたという説である。明らかに、国際社会に向けて我が国を誹謗するための事実無根の非難の手本である。「ベリングキャット」のブロガーたちが捏造したデータをもとに撮影され、カラフルに編集された動画を除けば、当然、何の証拠も提示されなかった。このブロガーたちは、これまでにもすでに航空機墜落へのロシアの関与という仮説を支持するために事実を歪曲したことが曝露されている。

    ロシアがオランダ検察庁の法的支援要請を検討中の段階で合同調査グループがこの説を発表したことにも困惑している。

    記者会見で発表された資料では、ロシアが合同調査グループに提出した情報の大部分が無視されている。私たちの捜査協力については、なにひとつ触れられていない。プレゼンの作成者は、私たちがオランダの専門家と検察庁の捜査官をモスクワに受け入れたこと、機密情報であるミサイルシステム「ブク」のミサイルの技術データと設計データを公開して捜査のために提供したこと、この型の地対空ミサイルシステムを製造する対空防衛コンツェルン「アルマズ・アンテイ」社が実施した実物実験の結果を提供したことを言及し忘れている。

    ロシア連邦はまた、事件当時の上空監視レーダーの未加工の生データもオランダに提供した。この極めて重要な情報は網羅的であり、偽造や改ざんが不可能なため、客観的なものである。しかし、これも捜査方針に影響を与えることはなかった。合同捜査グループが誘致した誰とも知れぬ専門家がレーダーの記録をもとに出した結論は、まったく根拠を欠いているとしか言いようがない。

    このような状況では、合同調査グループが中間結果の発表を決定した裏にどんな真相があるのかという疑問が生まれても仕方がない。

    これらはすべて、私たちがこれまでに述べてきた、捜査が先入観にとらわれた偏ったものなのではないかという危機感を裏付けるだけである。

    それでも私たちは、MH17便の墜落に関する真実を突き止め、真犯人が公正な処罰を受けるよう、今後も捜査協力を行っていく。